1.~introduction for Cicada~
2.pool
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
プールの監視員が
よそ見をしている
本当の夏はそっちの方に
見えますか
誘う水にだれも
見向きもしない
まるで水着を濡らさないように
してるみたい
準備体操もろくに
しないまま
誰よりも先に飛び込んだ
16の時のガールフレンド
※君にもう一度あいたいな
氷イチゴの真っ赤な舌で笑ってた
君にもう一度あいたいな
毎年僕の夏に咲いてたひまわり※
指をさしながら
笑った後で
ちゃんと僕に泳ぎ方を
教えてくれた
おもちゃ屋の軒先に
並ぶ花火
小遣いがたりなくて諦めたやつも
今は買えるくらいにはなった
君にもう一度あいたいな
案外違う名字になっていたりして
君にもう一度あいたいな
毎年僕の夏に咲いてたひまわり
「はやくおいでよ」って
笑う声と水音が
あわてて脱いだシャツに
集まったんだ
時間が止まればいいと思った
(※くり返し)
3.Hungry Spider
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
今日も腹を減らして一匹の蜘が
八つの青い葉に糸をかける
ある朝 露に光る巣を見つけ
きれいと笑ったあの子のため
やっかいな相手を好きになった
彼はその巣で獲物を捕まえる
例えば空を美しく飛ぶ
あの子のような蝶を捕まえる
朝露が乾いた細い網に
ぼんやりしてあの子が
捕まってしまわぬように
I'm a hungry spider
You're a beautiful butterfly
叶わないとこの恋を捨てるなら
この巣にかかる愛だけを食べて
あの子を逃がすと誓おう
今日も腹を減らして一匹の蜘が
八つの青い葉に糸をかけた
その夜 月に光る巣になにか
もがく様な陰を見つけた
やっかいなものが巣にかかった
星の様な粉をまくその羽根
おびえないように闇を纏わせた
夜に礼も言わず駆け寄る
今すぐ助けると言うより先に
震えた声であの子が
「助けて」と繰り返す
I'm a hungry spider
You're a beautiful butterfly
叶わないならこの恋いを捨てて
罠にかかるすべてを食べれば
傷つかないのだろうか
何も言わず逃げるように
飛び去る姿さえ美しいなら
今死んで永遠にしようか
I'm a hungry spider
You're a beautiful butterfly
叶わないとこの恋を捨てるより
この巣にかかる愛だけを食べて
あの子を逃がした
4.HAPPY DANCE
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
君の答えは もうちゃんとわかってたよ
どんな思いも簡単に口にしたりしなかったから
いつも見慣れたこの公園の夜も
さよならのひと言だけで 何だか違って見える
花吹雪のように思い出をばらまいて
蹴散らしながら踊ろう ひとつも残さないように
※恥ずかしそうに でも少し泣きそうに
手を取り合ってふたりは踊る
今夜は僕等がまた新しい幸せを探し出す 一番最初の日※
うれしいことがあるたび悪ふざけで
君の腰に手を回して 踊るようなまねをした
君がいなくなるのは寂しいよ
神妙になりかけた僕の足を優しく踏んだ
フォークダンスの曲は君の番になって
ちょうど終わってしまっただけ でもきっと覚えている
(※くり返し)
ちょっと嫌そうに君が使ったヘルメットと
君を今夜見送る僕に さようならのキスを
(※くり返し)
5.Star Ferry
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
今頃ちょうど君は あの部屋にもどって
海側の窓を あける頃だろう
夜を渡って行く星を 見逃さないように
部屋の明かりを まだ消したまま
おやすみ 愛しい人よ
願わくば二人の想いが
この舟の航跡よりも
長く続くことを
水夫が縄をといて 敬礼をすれば
今日を思うには短い
舟の旅がはじまる
湿った潮風に 小刻みにはためく
襟元が残り香で 冷やかしながらも
確かめるものがないと 嘆くその日に
思い出せるかと 僕を試す
おやすみ 愛しい人よ
願わくば二人がいつか
この舟の航跡を
一緒に見つめる日を
近づいてくる見慣れた 波止場で待ってる
恋をする前の僕にも
変わらずに手を振ろう
渡した人の想いが 星のように
輝けと名付けられた
舟に思えた夜
6.青春
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
エアコンの効かない部屋で
君を抱きしめた
背中に伝う汗で 僕は何度もさめた
ビューラーをかけてる君を
鏡越しに見てた
僕も一緒になって 半分口を開けてた
「バカみたい」
そう思えるだけ
まだマシなのかな
大切なものはすぐ捨てて
どうでもいいものを守る人たちより
青春はぬぎちらかした服の山の下
青春はビーズののれんの向こう側
青春は暗号のような言葉の中
夢と自分の間に流れる川
受験も選挙も結婚も
形にした後
誓いを捨ててしまう人もたくさんいるから
せめて この僕と君が
あの日 誓い合った
気持ち 間違いだとしても 終わるまで愛と信じよう
「バカみたい」
言われなくても
自分でわかってるよ
飽きるほど 鏡を見てるのは
はねた髪の毛と
はねた気持ち何とかしたいから
青春は針飛びをしたレコードみたいに
何回も同じキスを繰り返して
その中で世界で一番すてきなやつを
見つけられると信じている僕ら
僕らの小さな小さな心の部屋
たいしてきれいにしてる訳じゃないけど
嘘という泥の付いた靴をはいてるなら
落としてからじゃないと入れないよ
簡単だよ 裸足になればいい
7.STRIPE!
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
いつもは気にしない
遠くの町の天気予報
街頭のテレビの前で
立ち止まって見ている
「絶好の一日でしょう」
その言葉を聞いた瞬間
僕の周りの温度が
少しだけ下がった
ストックをさして吸い込んだ息で
毎年目を覚ます
※青い空と白い雪の
ストライプの大きな布を
神様が目の前で広げたら
今年の僕に一番似合う
冬を作るために
エッジをきかせて切り取っていく※
うまくいかなくて
座り込んでばかりいて
ウエアのすそに作ってた
つららももうないよ
わざと全部忘れてきた
めんどうなこともきっと
諦めさえしなければ
こんなふうになくなるだろう
どんなに上手くなっても転んだときは
昔の顔で笑える
青い空と白い雪の
ストライプの大きな布を
神様が目の前で広げたら
今年の僕に一番似合う
冬を作るために
シュプールのステッチをとって行く
立ち止まって見上げた
自分の針目を
粉雪のアイロンが滑っていく
(※くり返し)
8.この傘をたためば
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
悲しい出来事が
この雨だとしたら
傘をさしても濡れる肩が
正直な気持ちだけど
独りの時こそちゃんと
強くいたいんだと
あまりにも思いすぎて
自分まで失くしそうで
ほんの少し弱音を吐いて
ほんの少し抱きしめてもらいたい
君は許してくれるだろうか
※この傘をたためば
僕はびしょぬれの
君を好きだと思うただの男になる
この傘をさして
独りで行くと言うのなら
喜んで渡すよ
バカみたいに君が恋しい※
携帯電話を出して
ポケットに戻した
伝えたい言葉がいくつも
世間話に変わってしまうから
雷がひどかった
あの夜と同じように
屋根のない公衆電話から
もう一度話したい
大切な事まで忘れないでと
案ずる君を払い突っ張るほど
僕は何も解っちゃいなかった
この傘をたためば
僕はびしょぬれの
君を好きだと思うただの男なのに
この傘をさして
独りで行くと君が言っても
「勝手にしろ」で片づくほど
強い自分でもないのに
良いときだけ守るような
僕じゃ君を愛せない
悪いときこそ君を守れる
僕じゃなきゃ愛する資格もない
(※くり返し)
9.The Future Attraction
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
見届けた恋がすべて
TVの中のことなら
君が恋をした訳じゃない
何の役にもたたない
痛みをいくら知っていても
二人の恋は結局
二人の恋でしかないから
何の役にもたたない
聞くことの出来る言葉だけを信じないと
約束するなら
さぁ今から二人で恋に落ちるんだ
命綱は想う気持ちだけ
Are you ready for getting into the
Future Attraction?
ふるえてるのは君の方だろ?
僕といることで君が
君らしくいれるなんて
期待しない方がいい
ただの歌の文句さ
見ることの出来るお互いだけを信じないと
約束するなら
さぁ今から二人で恋に落ちるんだ
命綱は想う気持ちだけ
Are you ready for getting into the
Future Attraction?
ふるえてるのは君の方じゃない?
キスが始まって終わるまでが
運命の カウントダウン
さぁ今から二人で恋に落ちるんだ
命綱は想う気持ちだけ
Are you ready for getting into the
Future Attraction?
ふるえてるのは僕の方だよ
10.BLIND
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
どうしてだろう 言葉が
何も君に届かない
君の言葉も わざと僕を
はずしたように肩の辺に落ちて
キスをしてても なぜか
君の唇じゃないみたいで
確かめるように 何度もしたけど
今思うと悪かったね
僕の一番聞きたくないと
思う言葉で君が
楽になったり幸せになれるなら
簡単に言えるよ よく聞いてて
※さよなら さよなら
僕という目かくしを
はずしてあげるよ
さよなら さよなら
この魔法をとくよ
その人だけ見えるように※
初めてあった時から
君を好きになった
今でもちゃんと 覚えてるよ
君がどんな服を着てたかも
遊び疲れて 仲間で僕の
部屋で雑魚寝した朝に
寝てると思ってキスをくれた君を
知らないことにしてるよ
臆病で嫌われたくなくて
内緒にしてた気持ちも
二人並んだ写真が多いから
はめられてたんだよ かっこわるいね
さよなら さよなら
そばにいれるだけで
幸せだったあの頃の
僕には もうもどれない
初めて君を抱いた
僕はよくばりになったんだ
(※くり返し)
11.Name Of Love
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
悲しい訳でもないのに 君のあの笑顔を
思い出す度に ぼくはちょっと泣いてしまうんだ
いつもと同じ帰り道 見慣れた夕焼けも
知らないうちに誰かが 洗ったみたいにきれいで
まるで子供の頃に戻ったみたいだけど
見た目はいつものぼくと変わらないから
この不思議で幸せな痛みとぼくは暮らしてみる
しょうがないけど 笑いながら追い出さないで暮らしてみる
形のないこの痛みを 少しは可愛がれるように
君の名前を内緒でつけた ぼくの Name Of Love
自分ひとりのことだけを 考えていたから
この想いを抱えていく 自信は今はないけど
いつもと同じ帰り道 君と同じ名前の
痛みと散歩でもするような 毎日も悪くないだろう
叶えたいと願う気持ちもあるけど
叶った気持ちだけが 恋じゃないから
この不思議で幸せな痛みとぼくは暮らしてみる
君と会ったあの日生まれた この痛みと暮らしてみる
形のないこの痛みを 少しは可愛がれるように
君の名前を内緒でつけた ぼくの Name Of Love
この不思議で幸せな痛みとぼくは暮らしてみる
しょうがないけど 笑いながら追い出さないで暮らしてみる
形のないこの痛みを 少しは可愛がれるように
君の名前を内緒でつけた それはぼくの Name Of Love
12.Cicada
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
まっくらな土の中
何年も過ごしながら
まだ見ぬ太陽の光を
蝉たちは信じてる
辛さから逃げることで
自分を騙しながら
生きることが幸せなら
僕らはいないはずだと
※伝えたい事があるから
君の住む町にきたよ
忘れないでほしいから
うるさく鳴いてみせるよ※
打ちつける夕立の
拍手が鳴りやむころ
我先にと羽根をこすり
蝉たちはうたう
(※くり返し)
打ちつける夕立の
拍手が鳴りやむころ
我先にと羽根をこする
蝉たちのように
僕はうたう
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